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日常防災を考える

自分と家族を守るために日常防災を考える

名張市役所にて名張市役所にて

今回の地域の活動紹介コーナーでは、平成29年12月5日、名張市役所大会議室にて開催された「名張市くらしあんしんサポーター(防災)育成事業講演会 ~自分と家族を守るために日常防災を考える~」を特集します。

名張市役所にて

名張市では、自分の身近な消費生活に関する問題を知ること・まなぶこと・行動することにつながるよう、ライフステージごとの研修が企画され、受講者は「名張市くらしあんしんサポーター」として認定されます。

←参加者には、レシピ集や消費生活相談に関するパンフレット、あんしんサポーターバッジなどが配られた

今回、消費者庁非常時(災害時)における合理的行動のための消費者教育推進事業の一環として、「誰でも簡単にできる 非常時ごはんレシピ集」が完成したこともあり、講演会が開催されました。

名張市に登録する手話通訳者による手話通訳と要約筆記が行われ、市民が参加しやすい講演会となっていました。

名張市役所にて名張市役所にて
会では、まず、亀井市長より挨拶が。
「10月の台風襲来では農業用施設等に大きな被害も出て、国の激甚災害の指定も受けました。公助とともに自助・相互協力が重要です。本日は2部構成になっていますが、ぜひともみなさん講義を聴講していただき、「市民総ぐるみでの啓発」に協力していただけたらと考えます」

名張市役所にて

講演の第一部は、「日常防災を考える ~日常の生活を防災につなげよう~」と題し、講師の宮下健氏による講演会が実施されました。
宮下さんは、自衛官定年後、市内で区長や自治会長、市議会議員などを務め、現在は名張市の危機管理室に所属する名張市地域防災活動推進員です。
平成23年には、「みえ防災コーディネーター」の資格も取得し、防災に関する幅広い活動を行っています。
講演では、東日本大震災の事例紹介などが行われました。
「自然災害は人間の想定を超えます」
死者数や行方不明者数など、大震災被害に関する具体的なデータとともに、その中で奇跡的に被害が少なかった事例や少なくて済んだ理由についてなども示されました。

名張市役所にて

「釜石市の小学生1927人、中学生999人。釜石市では、津波襲来時に学校管理下にあった児童と生徒、全員が無事でした。釜石市全体で死者・行方不明者千人超という中で、生存率は99.8%であり、まさに釜石の奇跡と言われています。日ごろの防災訓練のたまものでした」と宮下さんは話します。
保育園児90人、職員14人が脱出した岩手県野田村保育所での事例も奇跡と呼ばれています。
この保育園は海岸に近く、大震災に伴う大津波の心配が常にあり、月1回のペースで避難訓練を実施していました。
「大震災のまさにその日、15時から恒例の避難訓練が予定されていました。津波が予想される場合、15分以内に約500メートル離れた高台に避難することになっていたんです」
昼寝を早めに切り上げ着替えをさせていた、その時、地震が起きたそうです。
「保育所は津波で跡形もなく流され、野田村全体では28人が死亡しましたが、園児と職員は脱出。いつもの避難訓練が奇跡につながったのです」
南海トラフ大震災の可能性も示唆されるなか、防災を日常生活に取り込むことが重要だと宮下さんは話します。
「散歩時に、避難所や危険箇所などの現地確認を行っておく、家族間の連絡手段や方法を決めておく、家族の集合場所を事前に決めておくといったことが大切です」
各ご家庭での必須の防災対策としては、家具の固定や非常時持出袋の準備なども行っておいたほうが良いとのこと。
「阪神淡路大震災では、いつも挨拶する人の姿が見えないな、ということに気づいて、建物の下敷きになっていた人が救出された事例もあります。日ごろから挨拶を交わし、コミュニケーションを図っておくことも重要です」
災害時に生き残るために、防災の視点と知恵を日々の生活に取り入れる。
事例紹介を交えた分かりやすい説明に、来場者らは聞きいっていました。

名張市役所にて

第二部は、料理研究家である秦佐知子氏による講演。
テーマは「いざという時のために日ごろの備えを考え、ローリングストックを工夫する」です。
秦氏は、辻クッキングスクール阪急校・京都校にて教師として活躍、心斎橋校校長も務めました。
現在は、名張近鉄ガスや市内高校、ケーブルテレビなどで料理研究家として活躍しています。
今回、発行された、「誰でも簡単にできる 非常時ごはんレシピ集」の監修を行いました。
このレシピ集では、その場にある材料で臨機応変に対応し、食材や水を有効に利用する工夫が凝らしたレシピが掲載されています。
「水が少なくてもできるごはんの調理法を掲載しています」
ポリ袋を二重にして、米2分の1合と水120cc(一人分)を入れ袋を結び、沸騰したお湯に入れて30分煮るというもの。ポリ袋を二重にしているので、調理そのものに必要な水は少なくても済むわけです。
「水を2倍入れると雑炊にもなりますよ」と秦氏は話します。

名張市役所にて

レシピでも紹介されている麩とお豆のかりんとうも、来場者に配られました。
来場者は試食しながら、レシピに興味深そうに見入っていました。
「冊子では火を使っていないレシピも紹介しています。少ない材料で簡単にできるレシピばかりです。大きなリュックに、水1リットルと干し野菜は常備しておくのがおススメですよ」
秦講師は西宮生まれとのこと。
「阪神淡路大震災の記憶は強く残っています。身近な被害は無かったが、大きく揺れました。聞いた話ですが、避難していた方が、3日目でやっと手を洗うことができ、それで元気が出たそうです。災害時、人それぞれに、まずは自分が元気になることを考えるのが大切です」
阪神大震災や日ごろ秦講師が行っている防災対策など、話題は多岐に上りました。
「小学生の帰宅する集団に、おかえり、と声をかけると、子どもらがびっくりする。人間関係が希薄になり、近所で助け合う訓練ができていないように感じます。皆さんもどんどん声をかけるといいですね」
レシピについて、防災対策について、学びの多い講演となりました。
参加者らのくらしあんしんサポーターとしての意識高揚に、大いにつながったことでしょう。











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